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小児外科

当院の小児外科のご案内です。

特徴1 - 姶良・霧島地区の小児医療の中核的役割

 霧島市の15歳未満の小児人口は約2万人と想定されます。地域包括ケアの中で地域完結型の中核病院を目指す本院にとって、小児医療の充実は喫緊の課題でありました。2016年4月より小児科が開設され、同年10月からの小児外科も常勤体制となりました。特に救急疾患を扱う場合、小児外科医のサポートなしにはその活躍も限られることがあると同時に、逆に小児外科医にとりまして小児科医なしにはなかなか本領が発揮できないところがあり、今後当センターで小児医療の中心的役割を担います。

特徴2 - 鹿児島大学小児外科や地域の小児科開業医との密接な連携

 当院の小児外科は完全紹介型で二次医療が主体となりますが、一次医療を担当されておられるクリニックや病院と密接な関係を保ち、小児科クリニックの先生方をサポートできるように努めます。また、重症な患者さんには専門的な判断により遅滞なく鹿児島大学へ紹介します。外来診療時間は月曜日午前・午後、火、金の午前中、水、木の午後となりますが、柔軟に対応したいと思っていますのでセカンドオピニオンを含め気軽にご連絡、ご紹介ください。

特徴3 - 小児外科疾患の特徴

 小児外科医が扱う疾患の詳細は日本小児外科学会ホームページに記載されていますのでご参考ください。日本小児外科学会-小児外科で治療する病気(外部サイト)
 小児外科医は小児における「一般外科医」で、頸部、心臓外科以外の胸部外科(縦隔、気道外科、肺外科)、肝胆道系および直腸肛門まで含む消化器系はもちろんのこと腹壁を含む腹部外科を扱います。成人の外科医と際立って異なるところは、1.新生児、未熟児の外科、2.化学療法がよく効く小児悪性腫瘍の集学的チーム医療としての外科、3.小児外傷、この3つの分野をカバーできることです。小児外傷では例えば、脾損傷は小児でよくみられる外傷ですが、成人外科医は安易に脾摘をしがちですが、小児おける無脾状態は易感染性を惹起することになり、ほとんどの症例で保存的治療が奏功するので小児外科医は安易に脾摘はしません。
 一方、実際の日常の小児外科臨床で扱う頻度の高い疾患としましては、鼡径ヘルニア、臍ヘルニア、乳児痔瘻、胸郭異常(漏斗胸)、体表の小腫瘤などで、緊急性のあるものとしては虫垂炎や腸閉塞などの急性腹症、消化管出血があります。鼠径ヘルニアなどは短時間手術ですので、日帰り手術が可能です。日帰り手術を希望される方は申し出ていただければ対応いたします。
 また、小児外科で扱う子どもの病態として比較的多いのは便秘です。本来は小児科医の分野ですが、ヒルシュスプルング病との鑑別ということでよく小児外科医に紹介されますので、小児外科医は必然的に小児期の便秘に詳しくなっております。小児の便秘は成人や高齢者の便秘とは異なり、その原因が心理的な要素にあることも多いので、その場合便秘になっている原因分析とその排除が必要です。近年、便秘治療薬にも選択肢が増えましたので、適切な治療薬の選択と心理療法とを総合的に組み合わせた個々の患児に合わせた対応が必要です。便秘外来を金曜日の午前の特別枠でオープンしましのでご利用ください。
 その他、小児外科医は重症心身障がい児の在宅医療にも深くかかわっています。胃瘻造設された場合の胃瘻の管理や気管切開カニューレが留置された子ども達の管理も得意とするところです。

特徴4 - 本院での新しい試み

  1. 便秘外来の創設
    毎週金曜日の午前中。できるだけ前もって電話予約をお願いいたします。
  2. 日帰り手術の開始
    日帰り手術の条件は以下のごとくですので、該当しており、希望される場合はご利用ください。
    • 心疾患、喘息など合併症がないこと。
    • 短時間手術であること(1時間以内):鼠径ヘルニア、臍ヘルニア、小腫瘤摘出など
    • 自宅が病院から1時間程度で戻れる圏内にあること。

小児外科医師の紹介(平成30年4月1日現在)

連 利博- Toshihiro Muraji

(国際診療部長 / 小児外科部長 / 薬剤部長)

専門・資格等
  • 医学博士
  • 日本小児外科学会認定医
  • 日本外科学会認定医
  • 日本小児外科学会指導医
  • 産業医

連先生の自己紹介

 連 利博(むらじ としひろ)と申します。よろしくお願いいたします。大阪生まれで、昭和50年関西医科大学を卒業後、兵庫医科大学で研修し、全国でも症例数の多い兵庫県立こども病院で20年間小児外科医として勤務いたしました。そのような貴重な経験の後、茨城県立こども病院(水戸市)外科部長、副院長として9年間勤務しました。

連先生の実績紹介

 私のライフワークは胆道閉鎖症ですが、小児泌尿器科医以外の小児外科疾患はすべてオールラウンドに扱い、特に小児気道外科も経験してきました。小児おける気道外科はあまり注目されていませんので以下説明いたします。

 低出生体重児で生まれ、肺が未熟であるため長期的に気管内挿管、呼吸管理され、その後後天性声門下腔狭窄を合併し抜管できずに気管切開を余儀なくされる子ども達は、低出生体重児自体が増えている昨今、増加しています。このような子ども達は成長しているにもかかわらず、気管切開が本当に必要なのかあまり評価されずにいるのが全国的な傾向です。比較的簡単に抜管できる場合がありますので、私は小学校に上がるまでに気管支鏡で評価したいと考えています。この評価の上、治療は抜管できる子どもには抜管し、できない場合はレーザー治療の後気管形成術を鹿児島大学附属病院、小児外科において行います。

川野 正人- Masato Kawano

(小児外科医師)

川野
専門・資格等

小児外科診療実績

期間 症例数
2016.10 - 12 1
2017.1 - 6 6
2017.7 - 12 11
2018.1 - 3 7
術式 症例数
右鼠径ヘルニア 10
左鼠径ヘルニア 5
両側鼠径ヘルニア 2
腹腔鏡下虫垂切除術 6
甲状舌管嚢胞切除術 1
包皮形成術 1
両側精巣固定術 1